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フィンランドで幸先のいい出だしです

可児の皆さんこんにちは。

 フィンランドの夏には夜がありません。

関西空港から飛行機で9時間。ヘルシンキからワゴンで5時間(その間道路はほとんどずっとまっすぐでした。信号機にはひとつも出会いませんでした!!)、人口6000人の町Pyhajarvi (フィハヤルビ)で開催されているフルムーンダンスフェスティバルに来ています。

 この街は少々大きな街でいうと、ユヴァスキュラとオウルの中間地点。(ぜひ地図を見てみて下さい)ホテルに到着したのが夜の9時前後でしたが、辺りはまだ日没直後のように明るい。深夜12時になっても薄明が続き草叢の上を蝶が舞っています。目の前をピーターラビット君がぴょんぴょん跳ねていきます。
ムーミントロールにはまだ会えていません。

 あと5,6時間も車で北上すればもう北極圏に突入というこの辺りの空は低く、沈んだ太陽が地平線の辺縁をぷかぷか漂っているかのような様子が空気の色で感じられます。同じヨーロッパでも濃紺のブルーの空の地中海と違って、スカンジナビアの空はなんとも言えず白く淡いブルーの空です。

 フィンランド国土の衛星写真を見ると、まるで食パンを無理矢理両方から引っ張ったかのような裂け目が沢山あって、それが全部湖になっています。そしてそれ以外の土地はほとんど森です。
皆さん「シベリウス」を通してご存知のように、本当にここは森と湖の国です。

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 さて、このダンスフェスティバルは、フィンランドのコンテンポラリーダンスにとって最も重要なフェスティバルのひとつといわれ今年20周年を迎えます。人口6000人の町でそれだけのことができているのは凄いことだと思います。ダンサーも多数スタッフとして参加している歴代のフェスティバルのオルガナイザー達が腐心して地元の行政や住民と交流を図って来た成果が伺い知れます。
 
 レセプション・パーティーには市長さん自ら参加し開幕のスピーチを行い、多数の地元住民とアーティストが集ってフェスティバルの開幕を祝いました。挨拶のために列席していた町の重役らしい恰幅のいい男性も、昔自分が踊った作品の話をしてくれました。それによると、何年目かのフェスティバルでは市(町?)議会の議員さん皆にそれぞれ台詞と振付けを与えられて彼も踊ったということでした。
『踊る市議会議員』!!とんでもない企画ですね。
私も今後作るチャンスを狙ってみたいと思います(笑)。

 冗談はさておき、我々モノクローム・サーカスがつとめたのは、なんとフェスティバルのオープニング公演でした。ダンサー野村香子による『怪物』と、合田有紀とのデュエット『きざはし』という作品です。24日の5:00開演。人口6000人の田舎の町で100強の客席が満員です。

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ダンサーや振付家、プロデューサー、ジャーナリストもかなり多かったようです。最初の演目『怪物』が終わると、熱いコールが鳴り止まず、2回コール。

 薄暗い光の中で合田がテーブルの下で踊り始めると観客全員が皆身を前に乗り出してくいいるような時間が流れ始めます。『きざはし』が終わるとこれまた分厚いコールが続いて日本ではめったに出くわせない4回コール。しっかりと作品はフィンランドの観客に受け止められたようです。
 フェスティバルのアーティスティックディレクターのアルポ氏も『きざはし』がとても印象深かったようで、「とても深い、ずーんと来る」とお褒めを頂きました。野村香子の身体性を高く評価する声も沢山聞きました。
幸先のいい出だしです。

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 昨日、25日からは振付家の私にとって新しいストーリーが始まりました。ワークショップ&オーディション。
このWSから3〜5名のダンサーを選んで来年3月に作品を作り、ヘルシンキや翌年のFull Moon Dance Festival、あわよくば日本でも作品上演というストーリーの開始地点なのでした。

  この企画はフィンランドのダンサーにはかなりの期待感をもって受け止められているらしく、フェスティバルでも異例という40名のダンサーが申込。それでもさらに申込があって随分断ったとか。そんなわけで関係者やマスコミの注目度も高いらしく、公演評が既に2紙に掲載された他に、オーディションの記事のために取材を受けたりが続いています。ちょっとプレッシャーですけど、フィンランドのオルガにゼーションZODIAK、そして日本側のオルガにゼーションJCDNの為にもいいし、まあ注目されるのは悪くないです。

 それよりも、やはり『どんなダンサーと出会えるか?』ですね。フィンランドのダンスシーンは日本よりも随分活発らしく、ダンサーの技術的レベルが非常に高いです。それだけに、40名弱の中からどうやって3〜5名を選ぶか??WSはあと3日間続きますが、たぶん毎日が格闘だと思います。

 これから夜の公演が始まるところです。
そしてその後は「サウナ・パーティー」とのことです。
それではまた続きを書きたいと思います。
よい夏を。

坂本公成

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プロフィール

Author:オーケストラで踊ろう!実行委員会
2010.3.13-14 可児公演
2010.3.20 大垣公演

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